冬になって、手足が冷たくなったり、寒さで顔色がくすんだり、メンタルが落ち込んだりしていませんか?
それは寒さで体のなかの巡りが良くないからかもしれません。
中医学では冬は寒さで体がこわばり、気が滞りやすくなるといわれています。
気が滞ると、気分が落ち込みやすかったり、冷えがひどくなったり、便秘や胸のつかえなどが起こることも。また、気と血は一緒にカラダのなかを動くので、気の巡りが悪くなると血の流れも悪くなってしまいます。
カラダを温めて、気の巡りが良くなる素材「金柑(きんかん)」をつかった薬膳茶のご紹介です。
金柑とは?
中国が原産の金柑は、現在は日本でも多くの場所で栽培されています。
金柑はまるごと食べることができますが、酸味や苦みがあるため、皮を香りづけにつかったり、砂糖漬けやはちみつ漬け、ドライフルーツなどで見かける機会が多いです。
金柑の薬膳メモ
薬膳では、金柑は「気の巡りをよくする」分類にはいります。
気が滞りやすいのは、
- ストレスがたまっているとき
- 寒いとき
- イライラしているとき
など。そして気が滞ると、
- 血の流れも悪くなる
- イライラしやすくなる
- ため息がでる
- お腹が張った感じがする
- 胸がつかえた感じがする
- 手足が冷たくなる
- 便秘がち
などが起こりやすくなります。
金柑は、気の巡りをよくするだけでなく、カラダを温めるので、特に冬にはぴったりの食材です。また、二日酔いの時にもおすすめです。
【素材の分類】 気の巡りをよくする
【五味・四気・帰経】辛・甘・温・肝/脾/肺
ほっこり薬膳茶 金柑茶のレシピ
気の巡りを助ける金柑とともに、カラダを温める黒砂糖、カラダを温めて気の巡りをサポートするしょうが、気を補うはちみつをくみあわせたレシピです。寒さで気が滞りやすくなったカラダを温め、リラックスできます。冷え性の原因が、「気滞タイプ」の方にもおすすめです。体質タイプにご興味あるかたは、かんたん薬膳体質チェックをご活用ください。
材料
- 金柑 200g
- しょうが スライス3枚
- 黒砂糖 大さじ1
- はちみつ 大さじ1
つくりかた
- 金柑を塩で洗う※農薬が気になるときに塩で洗うようにしています
- 金柑を半分に切って種をとる
- 土鍋に600ccの水と金柑、しょうがをいれて、弱火で30分ほど煎じる
- 最後に黒砂糖とはちみつをいれてさらに3分ほど火にかけたら完成
薬膳メモ
金柑
【素材の分類】 気の巡りをよくする
【五味・四気・帰経】辛・甘・温・肝/脾/肺
しょうが
【素材の分類】 カラダを温め、熱を外に発散させる
【五味・四気・帰経】辛・温・脾/肺/胃
黒砂糖
【素材の分類】 カラダを内から温める
【五味・四気・帰経】甘・温・肝/脾/胃
はちみつ
【素材の分類】 気を補う
【五味・四気・帰経】甘・平・脾/肺/大腸
まとめ
冬の寒さは体を冷たくするだけでなく、寒さで体がこわばることで、体のなかを巡る気を滞らせてしまいます。そんなときにぴったりの金柑茶をご紹介しました。
ほかにも冬の季節が体に及ぼす影響をわかりやすく、冬薬膳の記事にまとめましたのであわせて読んでみてください!