季節のカラダバランスをととのえる食ライフ、薬膳。
自然とともにある私たちは、季節の移り変わりがカラダバランスに変化をもたらします。それぞれの季節に多く登場する季膳の素材アイテムを、相性のよい素材と組み合わせることによって、季節の美容トラブルも不調もブロックします。
夏薬膳の基本アイテム「緑豆」
日本の夏は気温も湿度も高いので、蒸し暑い日が続きます。「暑」と「湿」、どちらにもはたらきかける夏の薬膳に欠かせない素材が「緑豆」です。
緑豆は、豆そのものはもちろん、緑豆を原料とする「緑豆春雨」や「緑豆もやし」にもほぼ同じはたらきがあるので、幅広いレシピを楽しむことができます。
緑豆薬膳メモ
緑豆はカラダの熱と湿をとり、むくみや喉の渇き、夏の発熱などにはたらきかける素材としてつかわれます。また薬膳では解毒作用があるとされ、口内炎や吹き出物などにもとりいれます。
【素材の分類】 カラダの熱をとる
【五味・四気・帰経】 甘・寒・心/胃
緑豆のゆで方
緑豆は他のまめに比べ、水に浸す時間が短く、手軽につくれます。そして、ゆで汁は必ずキープ!ゆで汁は煎じた汁と同じで、暑気払いにぴったりの薬膳茶となります。
材料
- 緑豆 100g
- 水
- 塩 少々
つくりかた
- 緑豆をさっと洗い、まめが浸る位の水にいれ、30分ほど置く
- 1の水を一度流し、鍋に2.5カップの水と緑豆をいれ火にかける
- 沸騰したら弱火~中火くらいにして、アクをとりながら30分煮る
- まめがつぶれるくらいになったら完成
緑豆の保存
おかゆやスイーツなど夏薬膳に活躍する緑豆は夏のストックには必須アイテム!ゆでるときには多めにつくって、冷凍保存がおすすめです。
ラップでは水分が滴ることがあるので、ふたつのいずれかで冷凍保存します。
- 保存容器
- ジップロックなどのジッパーつきプラスチックバッグ
緑豆かんたんアレンジ3選
緑豆とはと麦のおかゆ
緑豆とはと麦の相性は夏の薬膳にぴったり!
熱も湿もとる「緑豆」に、湿をとる代表素材「はと麦」が加わることで、湿にダブルではたらきかけます。日本と同じように蒸し暑い夏で知られる台湾では、スイーツショップなどで緑豆&はと麦のぜんざいなどこの組み合わせをみかけることが多くあります。
材料
- ゆで緑豆
- ゆではと麦
はと麦についてはこちらの記事をご覧ください。
つくりかた
- ゆで緑豆とゆではと麦を混ぜる
- お好みで、塩で味を整えて完成
ぜんざい風に食べたいときには、塩の代わりに少々のお砂糖をいれてください。
緑豆ごはん
暑さで気を消耗し、力が入らずつかれやすくなりやすい季節。カラダに熱がこもらないよう熱をとり、気を補うことで、夏バテにならないようカラダを整えます。
材料
- ゆで緑豆 80g
- うるち米 2合
つくりかた
- うるち米を研ぎ、分量の水を加え、ゆで緑豆をいれる
- 通常通りの炊飯を開始し、蒸らしたら完成
緑豆の抹茶オレ
夏は蒸し暑く、さらに汗もよくかきます。汗はカラダに必要な水分「陰」なので、汗を失うことは「陰」が消耗することになります。「陰」を補い、「暑」を取り払うレシピです。
材料 一人分
- ゆで緑豆 10g
- 牛乳 150cc
- 抹茶 2g
- はちみつ 小さじ1
つくりかた
- 牛乳を人肌くらいにあたためる
- 抹茶をいれたカップに牛乳を少しずついれて、混ぜる
- 2にはちみつとゆで緑豆をいれて、よく混ぜて完成