お肉を食べ過ぎた日のレスキューに山査(さんざ)!薬膳酒にも

いろは
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古代の中国では生薬としても食べられていた山査(さんざ)。日本ではあまりなじみのない食材かもしれませんが、ドライフルーツや果実酒で人気を博しています。これからくる梅雨の季節や、食べ過ぎた日に活躍する山査子を【My薬膳リスト】に新たに加えてみましょう!

山査(さんざ)とは

バラ科の植物で、原産国は中国です。現在でも主に中国で栽培され、白い可憐な花を咲かせ、夏の終わりから秋の訪れを感じる頃に実を収穫します。日本には江戸時代に中国から生薬として伝わりました。アセロラに実の形は似ていて、味はリンゴに近く、甘酸っぱいです。

生で食す場合は、ジャムや砂糖で煮ます。乾燥させると「山査子(さんざし)」といい、そのままドライフルーツとして食べたり、煮物にいれたり、果実酒にもつかわれます。

山査子薬膳メモ

薬膳では、お肉を食べすぎたときのレスキュー食材です。中国ではこどもが食べ過ぎたときには、山査子のお菓子を食べさせるとか。

食べ過ぎると、水の代謝をする「脾」を傷めるので、湿が溜まったり、血の巡りが悪くなることもあります。山査子はそういったときに血の巡りを良くするはたらきもあります。

【素材の分類】 消化を助ける

【五味・四気・帰経】酸・甘・微温・肝/脾/胃

にんじんとは食べ合わせが良くないとされているのでご注意を。

ちなみにお肉を煮込むときには、山査子をいれると早くお肉を柔らかくするといわれています。消化をたすけて一石二鳥ですね!

山査子をどこで手に入れる?

中華街の食材店にあるおかし「山査餅」

横浜中華街の食材店などでは、ほとんどのお店においてあります。このお菓子はリンゴのラムネのような味で、こどもにも食べやすいです。原料は

  • 山査子
  • 砂糖
  • 着色料

煮込み料理にもそのままいれてつかうこともできます。

このお菓子をつかった【チャーシュー山査子風味】のレシピはこちら!

山査子のお酒をつかった薬膳酒

中国には、甘くて飲みやすい杏をつかった杏露酒や楊貴妃も愛したといわれる桂花陳酒など数多くの美味しい果実酒があります。山査子をつかった山査子酒もポピュラーで、キリンさんからも発売されています。

お酒は「行気活血」といい、気と血の巡りをよくしてくれます。山査子のはたらきとあわせると、ばっちり!

山査子シトラスのホット薬膳酒レシピ

気の巡りをよくする陳皮とあわせたドリンクレシピです。

これからの梅雨時期は気の巡りが悪くなりやすく、湿のために消化も滞りがちになります。

【材料】2人分

山査子酒 100cc

陳皮 2g

水 300cc

【作り方】

小鍋に水と陳皮をいれ15分ほどおいたのち、火にかけ弱火で5分ほど煎じる

グラスに50 ㏄の山査子酒と1で煎じた陳皮ティの半量をいれて完成!

【アレンジティップス】

暑い日には陳皮を煎じたティーのかわりに、オレンジジュースでもわってもOK! 

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