秋薬膳の基本|乾燥予防の秘訣は潤い食材!おすすめ食材解説つき

秋の乾燥対策 いろは
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湿気の強かった夏が終わりを迎えると、秋の乾燥がはじめます。

秋になってお肌や体の乾燥は気になっていませんか?

乾燥が強くなる秋だからこそハンドクリームやボディークリームのケアだけでなく、食事やお茶を活用したインナーケアでの乾燥対策がおすすめです。

中国の医学から生まれた薬膳は、季節特有の体調不調や美容トラブルなどバランスが崩れた体を食生活で整えます。

秋の自然がもたらす体への変化を知り、秋の乾燥に負けないポイント、秋のおすすめの食材の選び方&レシピを国際薬膳師・薬膳素材専門士をもつ薬膳ひかりがご紹介します。

国際薬膳師がすすめる秋の乾燥対策3つのコツ

24節気の立秋を8月上旬(2022年は)に迎えると秋がはじまり、冬に向かって徐々に寒さと乾燥が気になりはじめます。自然のなかで生活する私たちは自然の変化ととも、体と美容のトラブルが起こりやすくなります。

秋の乾燥トラブルを予防するためにはどのような食生活がおすすめか、3つのコツをご紹介します。

乾燥対策のコツ1―潤い食材をとる

薬膳は食を通して、体のバランスが整った状態を目指します。

秋は自然が乾燥し、人間の体も自然の影響をうけて乾燥しやすくなります。では体の乾燥はどのような状態でしょうか?

乾燥とは「潤いが足りない状態=陰が足りない状態」

東洋医学では、陰陽の考え方を取り入れて体調を整えます。

乾燥は「陽」のグループ、潤いは「陰」のグループです。

体が乾燥(陽)するときには、潤い(陰)が足りない状態です。そのため「潤い」のある食材を食べることで、足りない潤いを体に補い、体の陰陽のバランスをとります。

秋の乾燥に影響をうけた体に、潤いをもたらす陰を補う食材はこちらです↓

秋の乾燥対策 潤いをもたらす食材

ちなみに陰陽というと、陰が悪者なイメージがあるかもしれませんが、そうとも限りません。

例えば、暑がりや汗っかき、せっかち、またはイライラしやすい人というのは、「陽」が強いと中医学では考えられます。陰陽のほどよいバランスがとれず、陽が強い状態となり、にきびや吹き出物、便秘などで悩むことがあります。

陰と陽についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

乾燥対策のコツ2―五臓の肺を元気にする

次に陰陽とともに中医学の基本となる、五行の考え方をつかって体の状態を紐解きます。

五行では、世の中にあるものは五つのグループ(木、火、土、金、水)に分けられるとしています。“身にしみて深く感じる”という意味のことわざに「五臓六腑にしみわたる」がありますが、この五臓(肝、心、脾、肺、腎)も五行のひとつです。

五臓は、西洋の解剖学でいう臓器の考え方とは異なり、それぞれの働きや機能をあらわし、同じ五行グループに入るカラダの色々な部位とつながります。

秋は五行の【金】のグループに、五臓の肺や皮膚、とともに属します。そのため秋は肺の働きが活発になる季節で、肺の不調はお肌に表れやすく、乾燥が苦手です。肺を潤すことで秋のカラダやお肌の不調予防につなげます。

秋に肺をしっかりいたわることで、冬に向けてしっかり体のなかから乾燥対策をしましょう。

肺を元気にする食材はこちらです↓

秋の乾燥対策 肺を元気にする食材

乾燥対策のコツ3―乾燥を促す辛い食材は控える

体の陽が強いときには陰の食材をとることで体のバランスをとるお話をしましたが、体の陽が強い時に陽の食材をとると、「陽(体)+陽(食材)」になり、陽がとてつもなく強い状態をつくり、体の不調起こりやすくなります。

特に刺激の強い辛い食材は乾燥を促します。秋の乾燥を強くしてしまう食材はこの時期はできるだけ控えるようにしましょう。秋の乾燥対策で避けたい食材はこちらです↓

秋の乾燥対策 避けるべき食材

ここまで秋の乾燥対策におすすめの食材をご紹介してきました。秋薬膳でおさえたい食材についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。

秋の乾燥対策の3つのコツとおすすめの食材をみてきましたが、実際に秋薬膳食材を組み合わせたお料理やスイーツのレシピにご興味ある方はぜひこれらの記事をご覧ください。

秋の乾燥対策におすすめのお料理レシピ

秋&乾燥予防薬膳|ポークソテー

秋におすすめのお肉は乾燥対策で活躍する豚肉。豚肉のソテーに潤い食材のキクラゲと小松菜を添えた彩りも豊かなメインになるお料理です。

乾燥対策の秋薬膳|帆立と長いもの豆乳スープ

肺を元気にして潤いをもたらす帆立は秋にこまめに取りたい食材です。その帆立を豆乳ベースのスープでいただきます。スープが余れば翌日にオートミールをいれていただくのもおすすめです。

秋の乾燥対策におすすめのスイーツレシピ

美肌をサポート 梨と白キクラゲのコンポート

潤いの代表食材といえば「白キクラゲ」。キクラゲというとコリッとした食感を思い浮かべますが、白キクラゲはじっくり煮込むことでとろとろの食感になり、デザートにぴったりです。

五臓の肺を元気にするはちみつ豆乳プリン

五臓の肺を元気にする卵とはちみつをつかった素材の美味しさを楽しめるレシピです。

喉の潤いに蒸し柿

乾燥が強くなると喉の渇きや乾燥もきになるところ。そんなときにおすすめな蒸し柿のレシピです。

秋の乾燥対策におすすめの薬膳茶レシピ

甜杏仁のほっこりホットドリンク

杏仁豆腐につかわれる甜杏仁は、肺を潤す素材。美肌にもおすすめのホットドリンクです。

まとめ|食生活の3つのコツで乾燥対策!

体の内側からできる秋の乾燥対策について、体の陰陽と五行を紐解きながらおすすめ食材をご紹介してきました。

秋の乾燥を予防するためにおさえたい3つのポイントはこちら!

1.潤い食材をとる

2.五臓の【肺】を養う

3.辛いものは控える

次に訪れる冬も乾燥は続くので、しっかり秋のうちに体のなかから乾燥対策をはじめておきましょう。

乾燥対策におすすめの美肌薬膳の記事も良かったらあわせて読んでみてください。

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