秋分の日を迎えてから、朝夕は秋の風が届くようになり、冬へとむかって乾燥がはじまります。秋薬膳は美肌に大切な季節!秋薬膳をしっかりおさらいして、この季節のカラダを整える食材をマスターしましょう。
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秋薬膳でおすすめの食材とは?
秋薬膳で食材を選ぶときの主なポイントは2つ。
1.肺を潤す食材
五臓六腑の【肺】のはたらきが活発になる季節です。【肺】は、カラダのなかの濁った気を外に出し、新鮮な空気を取り入れ、カラダに必要な気を全身に送ります。また、お肌に潤いをもたらし栄養をおくるので、美肌とダイレクトに関わります。肺は乾燥を嫌うので、肺が元気にはたらくためには肺を養い、潤す食材をとります。
2.陰を補う食材
秋は【燥】の邪気がカラダに入りやすくなります。【燥】邪は乾燥をもたらし、肺を傷つけやすく、陽が強い邪気です。1にある「肺を潤す食材」とともに、陰陽のバランスをとるため【陰】を補う食材をとります。
秋薬膳おすすめ6つの食材
白ごま
秋のダイニングテーブルに食事のたびに並べてほしい食材が「白ごま」です。ご飯にかけても、スープに添えても、ドリンクのトッピングにしても、幅広く活用できます。
【素材の分類】 滋陰類
【五味・四気・帰経】甘・平・肺/脾/大腸
カラダの乾燥を潤し、腸の働きをスムーズにしてくれます。特にお肌の乾燥や、腸活にぴったりです。
松の実
スーパーマーケットでも手に入れられる松の実は、和食、中華料理からイタリア料理まで、世界中で活躍している食材です。スープやサラダ、スイーツのトッピングや、炒め物の仕上げに加えるなど日々の料理に取り入れます。
【素材の分類】 滋陰類
【五味・四気・帰経】甘・温・肝/肺/大腸
肺を潤し、腸を潤す素材です。秋の薬膳はもちろん、肌の乾燥、アンチエイジングや便秘の薬膳でもつかわれます。
白きくらげ
立秋を迎えると、白きくらげをたっぷりゆでて、秋薬膳のため冷凍庫に常備したい素材です。白きくらげは、日本ではあまりなじみがない食材ですが、スープや煮物、和え物やデザートなどでいただきます。
【素材の分類】 滋陰類
【五味・四気・帰経】甘・淡・平・肺/胃/腎
美肌薬膳で欠かせない食材白きくらげは、肺を潤し、陰を補うアイコニックな食材です。
豚肉
鶏肉、牛肉、豚肉、羊肉など、お肉はいろいろとありますが、種類はもちろん部位によっても薬膳でのはたらきが変わります。秋薬膳でダントツ登場回数が高いのが豚肉です。
【素材の分類】 滋陰類
【五味・四気・帰経】甘・鹹・平・脾/胃/腎
豚肉は乾燥を潤し、陰を補う食材で、まさに秋薬膳にぴったりです。
梨
今が旬の梨は秋薬膳に欠かせません。そのまま皮をむいて食べることはもちろん、煮たり、蒸したり、調理方法も幅広く、この季節にしっかりいただいて、一年の乾燥の季節を乗り越えます。
薬膳メモ
【素材の分類】 化痰止咳平喘類
【五味・四気・帰経】甘・微酸・涼・肺/胃
乾燥を潤し、カラダに必要な水分を補ってくれます。痰を取り除くので、痰が絡むような咳にもおすすめです。
豆乳
秋の薬膳ドリンクで大活躍する「豆乳」。スープにもコクが出るのでおすすめです。
【素材の分類】 化痰止咳平喘類
【五味・四気・帰経】甘・平・肺/胃/大腸/膀胱
肺を潤し、咳や痰を感じるときのほか、むくみや腸活などの美容薬膳でもつかわれます。
【秋薬膳の素材番外編】秋薬膳で避けるべき6つの食材
秋におすすめの食材があるなか、できるだけ控えたい食材もあります。この季節は乾燥が強くなるため、カラダに良い水分(陰)を消耗する食材はできるだけ控えましょう。
- ネギ
- ショウガ
- ニンニク
- シナモン
- 胡椒
- 唐辛子など
これらの食材を乾燥の時期に取り過ぎると、よりカラダの乾燥を招いて、便秘や乾燥肌へとつながりやすくなります。秋分をすぎると気温が下がりはじめます。カラダを温めるためには、これらの食材はほどほどに、温性の食材を積極的に選びましょう。