夏の足音とともに、ワードローブには鮮やかな色や軽やかな素材が並び、爽やかな風の届くオープンテラスが心地よい季節。バケーションもはじまる心躍る夏をたっぷりエンジョイできるよう、インナーケアでカラダバランスを整えて、キレイに健康に過ごしましょう。
夏のカラダバランスを整える中医学ティップス
24節気の小暑を迎え、本格的に夏の到来へと向かうこの時期。気温はあがり、湿度が高い日は続き、私たちのカラダはバランスが崩れやすくなっています。インナーケアに必要なポイントをおさえて、夏の薬膳でカラダを整えます。
ポイントは清熱(せいねつ)と滋陰(じいん)
夏は
- 暑い!
- 汗をかく!
このふたつが夏の私たちのカラダバランスに影響をもたらします。そのバランスの変化を薬膳で整えるときのポイントが【清熱】と【滋陰】です。
【清熱】
暑い
↓
熱がカラダのなかにこもりやすい
↓
顔が赤くなり、熱が出やすく、汗もたくさんでる
【熱】がカラダにはいりこんだとき、バランスをとるには
↓
【清熱(カラダの熱をとる)】の素材を食す
【滋陰】
汗をかく
↓
息切れしやすく、力が入らず、夏バテになりやすい
汗は中医学では【陰を消耗する】とされています。【陰】を消耗したとき、バランスをとるには
↓
【滋陰(カラダの陰を補う)】の素材を食す
秋への美容ケア準備も夏のうちに
夏には、カラダの「陰」とともに「血」も消耗します。「陰」はカラダに潤いをもたらし、「血」はつややかな肌と髪を叶えます。夏に消耗する「陰」と「血」を養うことを怠けると、乾燥の【秋】を迎えたときにお肌も自然とともに乾燥してしまいます。
夏にしっかり「陰」と「血」を養うことで秋の美人度アップにもつながります。
夏薬膳ミートソース
夏に不足しやすくなる「陰」と「血」を補い、カラダの熱をとるレシピです。
材料 2人分
- 豚の挽肉 150g
- セロリ セロリ1/2本(50g)
- トマト 1個(150g)
- にんじん 大きめ1本(150g)
- 玉ねぎ 1/4個(50g)
- にんにく 1かけ
- 塩 小さじ1/2
- ケチャップ 大さじ2
- オリーブオイル 適量
つくりかた
- 玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくはみじん切りに、トマトは大きめにカットする
- フライパンにオリーブオイルとにんにくをいれ、弱火にかける
- フライパンが温まったら、たまねぎ、にんじん、セロリをいれ、こげないようにじっくり炒める(約30分)
- 30分ほど炒めたら、豚ひき肉をいれ炒める
- 豚挽肉に火が通ったらトマトを加える
- トマトから水分がでてきたら、ケチャップとはちみつを加えて、さらに20分ほど煮込む
- 最後に塩で味をととのえる
写真は4人分
薬膳メモ
豚肉
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】 甘・鹹・平・脾/胃/腎
セロリ
【素材の分類】 カラダの熱をとる
【五味・四気・帰経】 甘・辛・涼・肺/胃
トマト
【素材の分類】 カラダの熱をとる
【五味・四気・帰経】 甘・酸・微寒・肝/脾/胃
にんじん
【素材の分類】 血を補う
【五味・四気・帰経】 甘・微苦・平・微温・心/脾/肺
たまねぎ
【素材の分類】 気の巡りを助ける
【五味・四気・帰経】 辛・甘・温・心/脾/胃/肺
ミートソースの薬膳アレンジ3選
熱をとる小麦で定番【ミートソースパスタ】
小麦はカラダの熱をとり、夏にはたらきが活発になる五臓六腑の「心」を養う素材です。パスタはもちろん、パスタのかわりにおうどんをつかってもOK!
夏の疲れに【タコライス】
汗をかくと「陰」はもちろん、「気」も消耗します。「気」が足りなくなると、疲れやすくなります。「気」を補う「うるち米(ごはん)」とともに食べるタコライスで、夏の疲れを癒やしましょう。
材料
- 夏薬膳ミートソース
- ごはん
- レタス
- 卵
つくりかた
- 卵は半熟の目玉焼きにする
- レタスは食べやすい大きさに切る
- ごはんにレタス、ミートソース、目玉焼きをもりつけ、完成
カラダの熱もとんでいく!【豆腐グラタン】
豆腐はカラダの熱をとり、チーズは「陰」を補います。
材料
- 夏薬膳ミートソース
- 木綿豆腐
- とろけるチーズ
つくりかた
- 木綿豆腐を1.5cm位の厚さに切る
- 耐熱皿に並べ、豆腐、ミートソース、チーズの順に重ねる
- トースターで10分ほど焼いたら完成