薬膳は大人だけでなく、子どもたちの健やかな成長にも寄り添います。
健やかな成長に、食はとても大切です。
中医学からみる子どものカラダを知ることで、
薬膳レシピの食材選びに役立ちます!
子どものカラダは元気に満ちあふれています。
子どもは大人へと成長するなかで、
背が高くなり、
体格も大きくなり、
脳や臓腑が発育していきます。
子どものカラダは
朝の太陽にたとえられ、
朝日が昇るように元気に満ちあふれ、
大人へと成長していきます。
子どものカラダはデリケートです。
子どものカラダは
骨・筋肉、
そして臓腑がまだやわらかく、
未熟なため、
働きが十分ではありません。
子どもの発育に
大切な臓腑を養い
健やかな成長へとつなげます。
子どものカラダは感情に影響されやすいです。
「子どものカラダはデリケート」なため、
カラダや体調が感情に影響されやすいです。
精神の不安定を落ち着かせ、
カラダと体調を整えます。
子どものカラダは消化機能が未発達です。
子どもに多くみられる腹痛や下痢、
食欲がなくなるのは、
消化機能の働きが未発達だからです。
消化機能の働きを助ける食材で
からだを補います。
こども薬膳レシピについて
薬膳は特別なお料理の方法や
食材は必要ありません。
スーパーマーケットに並ぶ食材で、
お母さんがいつも
テーブルに並べるお料理と
同じつくり方で、
季節やその日の体調にあった
食材の組み合わせを
レシピにとりいれれば
薬膳料理のできあがりです。
かんたんにできる
こども薬膳レシピをご紹介いたします。
<レシピ>
ポテトとベーコンのホットサラダ
<材料>
じゃがいも 150g 少し大きめのサイズ1個分
ベーコン 50g
玉ねぎ 1/2個
卵 1個
塩 適量
<つくり方>
- じゃがいもとベーコンを約1cm角に切り、玉ねぎはスライスします。
- じゃがいもを柔らかくなるまで茹でます。または、耐熱皿に少量の水をいれ、電子レンジで5分くらい蒸します。
- 卵はスクランブルエッグにします。
- サラダオイルまたはオリーブオイルを適量フライパンで熱して、ベーコンと玉ねぎを炒めます。
- 火が通ったらじゃがいもとスクランブルエッグを加え、最後に塩で味を整えたら完成です。
<薬膳ポイント>
カラダをつくる骨や筋肉、
臓腑がデリケートであり、
消化機能がまだ発達中の子どものため、
気を補い、
消化機能や臓腑の働きを
助けるレシピです。
食材パーソナリティ
じゃがいも : 気を補う
五気六味 → 甘、平
帰経 → 胃、大腸
*消化機能を助けます。
ベーコン(豚肉) :水を補う
五気六味 → 甘、鹹、平
帰経 → 脾、胃、腎
*脾と胃の働きを助け、陽気を補います。
玉ねぎ :気を巡らせる
五気六味 → 辛、甘、温
帰経 → 脾、胃、肺、心
*消化を助けます。
卵 :水を補う
五気六味 → 甘、平、涼
帰経 → 肺、心、脾、腎、肝
*五臓を養います