今気になっているお肌や美容のトラブルはありますか?
- シミやクマが気になる
- 乾燥する
- にきびが次から次へとでてくる
- 顔色が悪くてくすみがち
- 爪がわれやすい
- 髪につやがない
人によって異なる美容トラブル。中医学(中国の医学)では【整体観念】という考え方があり、カラダのバランスがくずれると、美容にも大きな影響をもたらします。その理由を紐解いてみましょう。
中医学から考える美容トラブルの原因は?
中医学の基本のき、「整体観念」
【整体観念】とは、からだの組織や器官、気・血・津やメンタリティなど、すべてがお互いに関わり合い、影響し合っているという考えです。「人のカラダ」とともに、「人と自然」や「人と社会」とのかかわりでも同じように考えられています。
例えば臓腑のいずれかひとつがいまいちなとき、それまでお互い支え合っていたカラダのなかのバランスが崩れ、なんらかのトラブルが起こりやすくなります。
それぞれが完璧なはたらきをして、理想的なバランスがとれていると、顔には華があり、肌は潤い、髪も艶やかで、メンタリティも安定して、心身ともに充実します。
その中心的なはたらきをしているのが五臓六腑、特に【五臓】です。
五臓六腑とは?
中医学の「五臓六腑」とは、
五臓=肝・心・脾・肺・腎
六腑=胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
西洋医学とほぼ同じ部位をさしますが、中医学はそれぞれの働きや関係性がより広く、ホリスティクに考えられています。
五臓が弱くなると、美容にどのような影響をもたらすのでしょうか。
肝
肝が弱まると、、、
- 顔色がわるく、つやもない
- 目のまわりのクマやしわが目立つ
- 爪の色がわるい
肝は血を貯めて、カラダに送る調節をします。肝にしっかり働いてもらうためには充実した「血」が必要!また、肝が健やかだと気も血の巡りもよいです。
心
心が弱まると、、、
- 顔色が青白く、つやもない
- 汗をかきやすい
心は血をつくり、カラダのなかの血の流れと脈を調節します。心の働きが良いと、顔色がよく、明るい表情になります!
脾
脾が弱まると、、、
- むくみやすい
- 肌がたるみ、きめが粗い
- 顔色が黄色っぽくなる
脾は水の代謝を担っています。脾が元気だと、カラダに余分な水がたまることなく、筋肉を丈夫にするので、たるみ知らず!
肺
肺が弱まると、、、
- とにかく肌や髪が乾燥する
肺はカラダの呼吸と気の巡りをつかさどり、健康な肺は皮膚の弾力と潤いをもたらします。
腎
腎が弱まると、、、
- シミやしわができやすい
- 肌が黒ずむ
- 白髪がふえる
腎は成長に深くかかわるため、アンチエイジングのキーとなります!
あてはまるのが一つだけじゃない!
五臓はそれぞれ互いに助け合っているため、どれかひとつが弱くなっていると、そこから他にも影響が及び、いくつかの美容トラブルが一緒にでてくることもあります。
その場合は、一番の原因を見極めて!
そこをしっかり養生することで、いくつかのトラブルがいつのまにかなくなり、五臓のバランスが良いカラダへと導きます。

薬膳は食材を選ぶときに、目的を考えることが大切!
Aさんには薬になる食材も、Bさんには避けたほうがよい食材の場合もあります。
自分のカラダとしっかり向き合って、自分にあう食材の組み合わせで薬膳ライフを楽しみましょう。