数々の歴史を紡いできた会津若松には、赤瓦の天守閣を誇る鶴ケ城、古からの風情ある建物が並ぶ大正浪漫のまちづくりが美しい街並み、野口英世さんの生家、受け継がれてきた伝統を体験できるひろばなど、訪れる観光客を魅了してやまないスポットが数多くあります。
そのなかでも薬膳にたずさわってから知ったのが、
会津若松は国産のオタネニンジンの産地
であることです。オタネニンジンは伝来してきた地によって、高麗人参、朝鮮人参ともよばてています。
お恥ずかしながら日本で栽培していることを知らずにいたので、詳しく調べてみました。
会津若松の国産オタネニンジン
日本では福島県の会津若松市、島根県の大根島、長野県の佐久が日本の三大産地とされています。会津若松市にある「御薬園」は、時の将軍、徳川吉宗が朝鮮からはいってきたオタネニンジンの種を栽培することを許可したことから取り組みはじめ、300年にわたり、オタネニンジンを栽培してきました。
朝鮮人参や高麗人参の名でも広く知られていますが、薬膳では「吉林人参」といわれることがあります。これは中国の吉林省で栽培された同じ種の人参です。

オタネニンジンを試植した「御薬園」さんのHPはこちらからご覧いただけます。
朝鮮人参の天ぷらがいただけるお店
会津若松には、国産のオタネニンジン(朝鮮人参・高麗人参)のお料理をいただけるお店がいくつかあります。苦みのあるオタネニンジンは料理よりも薬としていただく印象が強いですが、天ぷらは素材の甘みを引きだして食べやすくなっています。
おそば屋さん「桐屋・夢見亭」では、天ぷらのオタネニンジンをいただくことができます。
薬膳とオタネニンジン/朝鮮人参/高麗人参/吉林人参
この種のニンジンは薬膳では、
「気を補う」
カテゴリーに分類されます。気は人の体を動かすエネルギーとしてつかわれます。
「気が足りない」体質の方や、疲れやすいとき、病後、産後などにも積極的につかいたい食材です。
(体質のクィックチェックはこちら!)
良く知られているお料理では、韓国のお料理「サムゲタン」に使われています。
また、漢方薬としても使われています。「人参湯」などもそのうちのひとつです。
会津若松産オタネニンジンでつくるはちみつ漬けレシピ
会津若松には生のオタネニンジンを購入できるお店があります。
そこで購入したオタネニンジンではちみつ漬けレシピをつくりました。詳しいレシピについてはこちらの記事をご覧ください↓
会津若松を満喫する旅
会津若松 旅紀行
会津若松は美しい景色とともに長く紡がれてきた歴史や文化、郷土の料理に触れることができるおすすめの国内旅行スポットです。いくつか会津若松の観光名所をご紹介します。
会津若松の赤べこづくり体験

道の駅猪苗代


会津若松でおすすめの老舗「渋川問屋」さんのお料理



七日町通り

会津若松で育まれたそばも薬膳素材
水も空気も澄みわたる会津若松には、高麗人参の他にも薬膳の素材としてつかわれる食材が育まれています。そのうちのひとつが、「そば」です。
そばは気の巡りを助けてくれるので、イライラしやすかったり、落ち着かないときに気持ちをリラックスさせてくれます。

会津若松とそばと薬膳を楽しめる記事はこちらから。
朝鮮人参や高麗人参というと薬につかわれるイメージが強く少々縁遠く感じてしまいそうですが、長い歴史のなかで日本国内で栽培され、国産の生の素材が手に入ることを知っていただくことで、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。会津若松の旅のお土産にもよさそうですね。そのときははちみつ漬けのレシピもぜひ一緒にお渡しくださいませ♪