人が歳を重ねていくのは自然なことで、どう重ねていきたいかは人それぞれ異なります。
そして、日々の食の選択もエイジングに深くつながります。
中医学の英知は、元気な五臓六腑をつくり、カラダのなかから満ちあふれるエネルギーにより、エイジングを遅らせるサポートをします。楊貴妃や西太后もエイジングケアの薬膳を毎食続け、透けるような美しい肌と黒く艶やかな髪を何歳になっても保ち続けていたといいます。
エイジングケアが気になりはじめたら、中医学のセオリーをつかって食材を選び、薬膳インナーケアはいかがでしょうか。
エイジングケアには五臓六腑の【腎】がポイント!
【腎】は五臓六腑のなかでも、もっとも人の生命に深く関わるパートです。
【腎】のはたらきには、主に3つあります。
- 生命力を蓄える
- 成長や老化をコントロールする
- 水の代謝を調節する
このうち、特に1と2のはたらきはエイジングケアにつながります。
【腎】の元気がなくなると、
- 抜け毛や白髪が増える
- 耳が遠くなる
- 疲れやすくなる
- 物忘れが気になる
- カラダが冷えやすくなる
ということが気になりはじめます。
【腎】を元気にしてくれる素材を積極的にとることで、【腎】を養いエイジングケアをしましょう。
【腎】を養い、美髪サポートする代表素材「黒ごま」!
【腎】を養う素材のなかでも、美髪サポートにおすすめなのが「黒ごま」です。黒ごまはカラダに必要な水である「陰」とカラダに栄養を届ける「血」の両方を補い、【腎】を元気にする素材です。
「ごま」には白と黒がありますが、同じごまでも色が変わると薬膳のはたらきが異なりますので、エイジングケアには「黒ごま」を選びましょう。

黒ごま薬膳メモ
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】 甘・平・肝/腎
白ごま薬膳メモ
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】 甘・平・肺/脾/大腸
※どちらも大きなカテゴリー分けでは「陰を補う食材」のグループにはいりますが、詳しくみると「帰経」といって、素材がはたらきかける五臓六腑が異なります。
【腎】を補う「ふかし長いも黒ごまソース」薬膳エイジングケアレシピ
エイジングケアには【腎】を元気にしてくれる食材をとることで、【腎】のはたらきを正常に保ちます。長いもと黒ごまは【腎】を養う素材です。

材料
- 長いも 150g
- ねり黒ごま 大さじ1
- オイスターソース 小さじ1
つくりかた
- 長いもを食べやすい大きさに切り、蒸し器に並べる
- 柔らかくなるまで蒸す(写真の大きさで約10分ほど)
- 練り黒ごまとオイスターソースを混ぜる
- 長いもが柔らかくなったら、黒ごまソースを添えて完成




薬膳メモ
長いも
【素材の分類】 気を補う
【五味・四気・帰経】 甘・平・肺/脾/腎
黒ごま
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】 甘・平・肝/腎/大腸