こどもたちの健やかな成長にはカラダとともに、脳や心をゆっくりと育むことも大切。絵本の読み聞かせや心地よい音楽を聞いたり、大好きな絵を描いたり、たくさんのお友達と遊びながら育っていきます。そして日々の食事も、脳の発達や穏やかな心の成長に欠かせません。心とカラダはつながるという中医学の理論をベースにこどもの成長を読み解き、キッズ薬膳レシピをつくります。
中医学で紐解くこどものカラダについてはこちら!
にんじんとほうれん草の卵焼き 薬膳レシピ
気持ちを安定させ、脳の発達をサポートするキッズ薬膳流卵焼きレシピです。
中医学では、血を養うことは脳の発達や五臓六腑の「肝」の安定をサポートします。「肝」のはたらきが不安定であると、かんしゃくをおこしたり、急に大泣きしたり、精神的に不安になりやすくなります。
このレシピでは、にんじんとほうれん草で血を補います。中医学に「津血同源=津(カラダに良い水・陰)と血は源を同じとする」といわれているので、血を補うときは陰をおぎなうことでより効果的なので、陰を補う卵とチーズをあわせてとりいれます。
食事はもちろん、おやつやお弁当にも活躍します。
血を補うレシピなので、貧血や生理中の女性にもおすすめのレシピです。
材料
- にんじん 50g
- ほうれん草 1/2束
- 卵 2個
- チーズ 20g
- サラダ油 適量
- 塩 少々
つくりかた
- にんじんは千切りに、ほうれん草はさっと下ゆでして食べやすい大きさに切る。*野菜が苦手なおこさんには、みじんぎりにすると食べやすいです
- 卵をボールに割り入れ、塩を少々いれてよく混ぜる
- フライパンに油をひいて、にんじんがしんなりするまで炒める ※
- ほうれん草と溶き卵を加え、外側の固まるところを内側にいれながら混ぜる
- 半熟くらいになってきたところでチーズを加える
- 形を整えて、うらに返し、強火で1分くらい焼いて完成
※薬膳では電磁波がでる電子レンジはあまりすすめていません。とはいえ、お腹がすいたこどもたちはなかなか待ってくれず、キッズに食事を毎日つくるママとパパの強い味方。お料理がストレスにならないよう、時にはうまくつかいましょう。今回のレシピでは、にんじんがしんなりするまで時間がかかるので、耐熱皿にいれて600Wで2分~2分半温めると時短になります!
薬膳メモ
にんじん
【素材の分類】 血を補う
【五味・四気・帰経】甘・微苦・平・微温・肺/脾/心
ほうれん草
【素材の分類】 血を補う
【五味・四気・帰経】甘・涼・胃/大腸
卵
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】甘・平(黄身)・涼(白身)・肺/心/脾/肝/腎
チーズ
【素材の分類】 陰を補う
【五味・四気・帰経】甘・酸・平・肺/肝/脾