みなさんも耳にされたことがあるかと思いますが、
中国には「陰陽(いんよう)」という考えかたが
古からあります。
陰陽について、
『中医用語辞典』(辰巳 洋主編、源草社)に
次のように記されています。
「中国古代思想の基本概念であり、
世界をすべて陰陽の2つの気で解明しようとする、
きわめて素朴な考え方。
太陽側・昼間はあかりので陽に属し、
影のところ・夜は暗いので陰に属する。」
陰の気と陽の気、それぞれが季節によって変化していきます。
春
陰の気が徐々に弱くなり、
陽の気が少しずつ生長し、
春分の日にはこのふたつの気が等しくなります。
夏
陽の気の生長が一年で
最も盛んになる季節です。
夏至には陽の気が一年で最も盛んとなり、
陰の気が最も少なくなります。
秋
陽の気が徐々に弱くなり、
陰の気が次第に強くなり、
秋分の日には陰陽の気が均衡のとれた日となります。
冬
自然界に陰の気が生長し、
冬至には最も盛んになります。
そして陽の気は、
一年でもっとも小さくなる季節です。
このように陰陽の気が自然界で変化するにつれ、
私たちのからだのなかの陰陽の気も変わります。
季節の薬膳をとりいれることで、
からだの陰陽を調整し、
それぞれの季節におこりやすい不調のない、
キレイに健康に豊かな毎日を送っていただく
お手伝いができます。