美人度アップ薬膳に積極的に取り入れていきたい小豆。
小豆を炊くのにハードルが高いと感じるようであれば、すぐに食べられる缶やパックの「ゆで小豆」、「こしあん」などからスタートしてもOK。
ただ、市販の場合は砂糖がたっぷり入っているものが多いので気をつけて。小豆はむくみブロックの薬膳でつかわれる素材ですが、甘すぎるとむくみをひどくしてしまうこともあります。自分で小豆を炊けば、甘さ加減も整え、塩風味もつくれるのでおすすめです。
キッチンに圧力鍋があるかたは、短時間で小豆を炊けるので、少しゆとりができた日や気分をリフレッシュしたい日には、いちから炊いてみてはいかがでしょうか。圧力鍋をつかえば、35分でたけるので、想像より手軽に美味しい小豆薬膳を楽しめます。小豆は炊いたあとのゆで汁もむくいブロック薬膳で大活躍!
あなたのライフスタイルに「豆を炊く」ゆったり時間をいれてみませんか?
小豆Tips
小豆は、赤飯やおはぎなど日本の伝統文化のなかで受け継がれ、日本人に寄り添ってきた食材のひとつです。
小豆ストーリー
原産は東アジアとされ、日本に伝わったのは縄文時代とも弥生時代ともいわれています。

中国で何千年もの長きにわたり、【陰陽】の思想があります。赤は【陽】に属すため、【陰】である厄をよせつけないという考え方があり、そこから日本でも古より赤い色は厄除けや魔除けになるとされてきたようです。小豆も赤色であることから、お正月に食べると厄を払って無病息災になるとされ、またお祝い事の節々ではお赤飯やおはぎを食べるようになりました。
小豆の薬膳メモ
小豆はゆで汁も薬膳茶としてむくみに活躍する優秀豆!

最近は小豆茶のペットボトルも販売されているので、こちらもチェックしてみて!
小豆(赤小豆)
【素材の分類】 余分な水分を外にだす
【五味・四気・帰経】甘・酸・平・心/小腸
豆類は、脾・胃を補う食材が多いなか、小豆は「心」に通じるのでこれから迎える「夏」にも引き続き活躍します。中医学では、暑い時にできやすいあせもやにきびなどにある菌を湿とともにカラダの外にだすとされています。
水に浸す時間をセーブ!小豆を圧力鍋で炊く
鍋に小豆と水をいれて、いちど沸騰させて、ざるにあげることで、水に浸す時間をセーブ!あとは圧力鍋で圧をかけたら10分で完成!
材料
- 小豆 400g
- 水 1300㏄+最初に火をいれるときの小豆が隠れるくらいの分量
つくりかた&時間
0分 小豆をさっと洗う
1分 鍋にいれて、小豆が隠れるくらいの水をいれる
2分 火を強火にして、沸騰させる
5分 沸騰したらざるにあげる
7分 小豆を鍋に戻し、1300ccの水をいれる。
9分 圧をかけるため強火にする
16分 おもりがふれはじめたら(圧がかかったら)、弱火で10分かける
26分 10分後火を消したら、おもりが下りるのを待つ
35分 完成!



※圧力鍋の種類で圧のかかり方が違うことがあります。上記はティファールの圧力鍋をつかった時間ですが、日本産の圧力鍋の場合は2/3くらいの時間で豆が柔らかくなりました。圧力鍋のガイドブックがあれば、煮る時間はそれをご参考ください。
シーン別小豆活用法!
小豆の保存
小豆は炊き立てがふっくらしていて美味しいですが、炊いた日はふっくらした小豆を楽しい、レシピでつかうものは冷凍保存した小豆で十分においしくいただけます。
冷凍するための保存方法は、水分が多いのでラップで包むと水分がでてしまうかもしれません。冷凍用のジップロックをつかったり、冷凍OKのコンテイナーがおすすめです。
小豆の薬膳レシピ1 【夏バテにぴったり小豆のおかゆ】
小豆のおかゆ
うるち米(気を補う)+小豆(湿をとる)
こんなシーンでおすすめ!
- 湿気や暑さで疲れぎみのとき
- 湿気や暑さで食欲がないとき
材料
- ごはん 100g
- ゆで小豆 100g
- 水 200cc
作り方
- 茹であずき、ごはん、水を小鍋にいれる
- 鍋を火にかけ、沸騰したら弱火で5分して火を止める
- 15分ほど蒸らして完成 お好みで塩を少々かけて!

小豆の薬膳レシピ2 梅雨にもむくみにも美肌にも!【小豆とはと麦のおしるこ】
小豆とはと麦のおしるこ
小豆(湿をとる&解毒)+はとむぎ(湿をとる&排膿)
こんなシーンでおすすめ!
- むくみが気になるとき
- 肌荒れが気になるとき
- あせもや湿疹が気になるとき
材料
- ゆで小豆 100g
- ゆではと麦 100g
- 水50cc
- 塩または黒砂糖少々
つくり方
- 小鍋に水、ゆで小豆、ゆではと麦をいれて、火にかける
- 沸騰したら完成!
味付けは塩か黒砂糖で。黒砂糖をつかうときは、使い過ぎに注意!

小豆を炊くのは祖母がお彼岸におはぎをつくるときとお祝い事のお赤飯と思っていましたが、忙しい毎日のなかでも祖母と過ごした時間を思い出しながら、厄除け魔除け湿気よけの小豆をゆっくり炊いて、心にも豊かな栄養を届けてみてはいかがでしょうか。