秋薬膳にも美肌にも活躍素材!【甜杏仁】をつかった簡単薬膳レシピ

いろは
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紅葉が秋の深まりを告げる季節となりました。

自然界はからっとした空気を纏い、肌や喉の乾燥を感じるようになり、マスクやクリームで保湿するなどカラダの外からの対策とともに、食をとおしたカラダの内からのインナーケアで、秋のカラダを保湿して、冬への準備をはじめましょう。

秋薬膳のポイントは、保湿食材!

中国で誕生した五行説では、秋は五臓六腑の「肺」が活発にはたらく季節です。「肺」は乾燥が苦手なため、「肺」をしっかり潤す食材をいただくことで、自然界で強くなる秋の乾燥から影響をうけやすくなっているカラダの乾燥を潤し、バランスを整えます。

また、「肺」の状態は「お肌」にあらわれると中医学ではいわれています。「肺」をいたわることで、きれいな「お肌」をつくることへも通じるのです。

カラダの潤いをサポートするご紹介する素材は秋におすすめの食材でもご紹介しましたが、今回はそこでまだご紹介していなかい「甜杏仁」です。

健康と美を叶える秋薬膳でおさえたい6つの食材のおさらいはこちら!

甜杏仁自体はスーパーマーケットではみかける機会がすくないかもしれませんが、甜杏仁は、チャイニーズデザートの王道、「杏仁豆腐」でつかわれている素材です。中華街や食材専門店などで購入することができます。

甜杏仁(てんきょうにん)とは?

バラ科の植物で、中国の河北省、北京省、山東省などを原産地としています。日本では生産がないため、ほとんど中国から輸入されています。

こちらは横浜中華街で購入した甜杏仁です。100gで1000円強だったと記憶しています。少しお高めですが、お菓子やお茶、お粥に入れてなど幅広くつかえるので、ワンシーズンでたっぷり楽しめます。

甜杏仁と苦杏仁は違う!

「杏仁」と書かれていると、日本では杏仁豆腐を思い浮かべることが多いですが、ふたつの異なる素材があります。

それが、「甜杏仁」と「苦杏仁」です。

両方ともバラ科で、両方とも薬膳では「止咳平喘類」という咳にはたらきかける素材としてつかわれます。大きく異なるのは、つかわれかた(調理法)です。

甜杏仁 → 炒めもの、蒸しもの、漬けもののほか、粉末にしてデザートや粥につかわれる

苦杏仁 → 生薬としてそのまま薬膳や漢方薬として煎じてつかわれる

ちなみに、「杏仁(あんにん)」と「杏仁(きょうにん)」のふたつの読み方がありますが、

甜杏仁 → 「杏仁(あんにん)」

苦杏仁 → 「杏仁(きょうにん)」

と日本では呼ばれることが多いです。

甜杏仁(てんきょうにん)薬膳メモ

【素材の分類】 止咳平喘類 

【五味・四気・帰経】甘・平・肺/大腸

肺を潤し、喉の乾燥を潤す

腸を潤す(腸活によし!)

3分でできる甜杏仁の簡単レシピ

美肌のためには、五臓六腑がバランス良く元気なことが大切!そして、五臓六腑のなかでも特に美肌のポイントとなるのが「肺」です。その「肺」を潤す簡単レシピです。特に乾燥が強い秋、喉の痛みや咳が気になるときにも、寝る前のリラックスタイムにいただいてはいかがでしょうか。

豆乳&甜杏仁薬膳茶

材料

  • 甜杏仁 大さじ1
  • 豆乳 150cc
  • はちみつ 小さじ1/2

つくりかた

  1. グラスに甜杏仁をいれ、少し温めた豆乳10ccほどを注ぎ溶かす ※豆乳は沸騰させると固まってしまうため、60~70℃くらい
  2. 1にはちみつをいれ、よく混ぜる
  3. 温めた残りの豆乳を2に注いで完成

薬膳メモ

甜杏仁

【素材の分類】 止咳平喘類 

【五味・四気・帰経】甘・平・肺/大腸

豆乳

【素材の分類】 化痰止咳平喘類 

【五味・四気・帰経】甘・平・肺/胃/大腸/膀胱

はちみつ

【素材の分類】 補気類 

【五味・四気・帰経】甘・平・脾/肺/大腸

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