自然とともにあるライフスタイル新潟稲刈り体験!薬膳で紐解く【米】

いろは

今年4月横浜から新潟に移住してきて、はや半年。毎日通る道沿いには、一区画の水田があります。4月に来たばかりの頃は何もなかった水田に、5月に田植えがなされ、日に日に成長していき、7月頃には青々とした立派な稲が並び、8月過ぎてふと気づく頃には稲穂が黄金色に輝きはじめていました。

9月中旬に稲刈り体験をする機会に恵まれたので、その様子をご紹介しつつ、【米】を薬膳で紐解きます。

新潟の豊かな自然のなかでの稲刈り体験

9月中旬のとある日、集合は田んぼのどまんなか。

会場までの道のりは、栗の木があったり、小さな小川があったり、写真ではなかなか伝えられないのが残念なほど、豊かな自然と澄みわたる空気に囲まれていました。夏になる前、青々とした稲の葉が生い茂ったようすが清々しかった水田も、収穫の季節には輝く黄金色の稲穂が大地を彩り、美しい景色が広がります。

広大な田園のなか、その一角で稲刈り体験は行われました。現代では機械で稲刈りをしますが、今回教えてくださった方々がお子さんの頃はすべて手作業で鎌をつかって稲刈りをしていたそうです。

作業はこのような順で進みました。

稲は小さな束で植えられているので、その束をひとつずつ丁寧に刈ります。

20人くらいが横一列に並び、稲を刈りながら一歩ずつ前へ進んでいきます。

刈った稲は10コくらいを束にして、稲の花束のようにくくります。

稲の花束が田んぼのいろんなところに置かれるので、集める係さんが収集します。

収集された稲の花束を干すための稲架(はさ)にかけて、この日の行程は終了!

稲を刈っていると、バッタはもちろん、親指の先ほどの小さな蛙から、手のひらの大きさを超えるような大きな蛙まで登場し、大人も童心に戻ります。

月並みですが、昔はこれを人の手でやっていたことに、どれだけの作業になったことかと。

映画「となりのトトロ」のなかで田植え休みにお母さんを訪れるシーンがあったことをふと思い出しました。地域総出で取りかかるほどの一大行事であったことが伺え、昔へと思いを巡らせました。

季節の薬膳は、中国で誕生した「24節気」を参考にします。1年を24に分けてそれぞれの季節に名をつけた「24節気」には、柔らかな雨が降り注ぎ春の農作物を育てる季節【穀雨】や、稲などの穀物の種をまく季節【芒種】など、農作業になぞらえて名付けられた季節があります。古代から人々は季節に寄り添いながら生活し、農作業は人々のライフスタイルの一部であったのです。

新潟に広がる水田の稲の成長とともに、季節の移り変わりを感じることができる豊かさに感謝し、来年また訪れる黄金色に煌めく大地の季節を楽しみにしたいと思います。

首都圏からも稲刈り体験ツアーがあるようですので、ご興味あるかたはぜひ来年参加してみてはいかがでしょうか。

米を薬膳で紐解く

私たちが普段いただくお米は、「うるち米」、「もち米」、ご飯をたくときにできる「おこげ」、古代米として広く知られる「黒米」とありますが、すべて薬膳での働きが異なります。それぞれの食材のパーソナリティを知り、薬膳の食材選びに役立てましょう。

うるち米

【素材の分類】 気を補う

【五味・四気・帰経】甘・平・脾/胃

「気を補う」ための代表的な食材です。薬膳では、白米としていただくほか、炊き込みご飯、お粥、うるち米でできた上新粉をお菓子などの材料としてつかいます。

もち米

【素材の分類】 気を補う

【五味・四気・帰経】甘・温・脾/胃/肺

うるち米と同じく、気を補う食材としてつかわれます。うるち米と異なるのは、もち米は「温性」であること。カラダを温める役割があるので、気が足りず冷え性の人におすすめです。

おこげ

【素材の分類】 消化を助ける

【五味・四気・帰経】甘・苦・脾/胃

疲れやすいなど【気】が足りない人は、食べたものを消化する力も弱くなります。そういった場合の消化不良の時に、食します。

黒米(古代米)

【素材の分類】 気を補う

【五味・四気・帰経】甘・温・脾/胃/肺

血管の老化を防ぐはたらきがあると農水省総合食品研究所が発表しました。薬膳では、気を補うとともに、血を補い、血の巡りを助けるはたらきがあるとされています。アンチエイジングやキッズの成長をサポートする薬膳にも活躍します。